2018 December

 

   
 
 
教会学校に通っていた子供の頃から大変お世話になった岩波哲夫先生。お偉い哲 学の教授でいらっしゃるのにいつもとてもやさしく接して下さった。 「もみ ちゃん、あなたは良い!」と無条件に褒めて下さる方など世の中にそうそう居ら れるものではなく、私の呑気な性格はきっとこのような優しい 方々に見守られ て育ったからに違いない・・・、遺稿集を奥様から頂き胸がいっぱいになる。天 国の先生に感謝の気持ちを込めてお祈りする。

 

 

   
 
 
 
前川國男氏の設計による東京文化会館で東京バレエ団の「ザ・カブキ」を観る。 歌舞伎の最もポピュラーな演目「仮名手本忠臣蔵」を題材に、モーリ ス・ベ ジャールがバレエ化した東京バレエ団オリジナルの作品。来年、ミラノのスカラ 座公演が決定したという事でイタリア大使館の方にお招き頂く。 討ち入りから 涅槃に至るまでのスピーディーで劇的な展開は圧巻で、西洋風に昇華された日本 情緒漂う場面は私達日本人にはとても新鮮。仇討本懐を遂 げる壮大なラストま でドラマッティックに高揚し幕が下りるとスタンディングオベーションの拍手が 鳴り止まない。

 

 

 
 
毎年恒例、ソルフェージュのコンサートに主人のゼミの学生さんと伺う。吉村順 三氏の設計によるこの小さなホールは子供の頃音感教育のお教室に通っ ていた 懐かしい場所。床に転がってリズムに合わせて体を動かす体操がとても好きだっ た楽しい思い出。クリスマスらしい賛美歌の音色に気忙しい師走 に疲れた気持 ちが整っていくよう。柔らかな日差しが射し込み賛美歌の音色が遠くなる・・・。

 

 

     
 
 
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